引き直し
グレーゾーン金利で示したように、過去の武富士の利率は法律で定められている以上のもの(グレーゾーン金利)でした。
ここを読まれている方の中にも、その法定外利率で支払っていた方がいらっしゃるかも知れません。
それでは、それを法律通りに支払っていたらどうなってどうなっていたのでしょうか。
それを明らかにするのが引き直しと呼ばれる作業です。
引き直しとは、利率を法律で定められている一番高いものとして、過去の取り引きを再現するとどうなるかを明らかにする作業です。 その方法ですが、まず業者より取り引きの履歴を取り寄せます。書類の名称は業者によって異なりますが、「取引履歴」、「貸金明細」、「債権調査票」などの名前で呼ばれています。 次に、その開示された取引履歴に基づいて取引を入力していきます。 主にExcelなどのソフトを使って行われますが、端数の処理など単純でない箇所があるので、プロに任せるのが良いかも知れません。
それでは、実際に引き直しの例を見てみましょう。
例えば、2000/01/01に500,000円を借りた人が、毎月25日に20,000円ずつ返していくパターンを見てみましょう。
利率が29.2%の場合、1年後の残金は402,155円、2年後の残金は285,606円となり、42回目の支払いでやっと返し終わります。
それでは、これを利息制限法における正しい利率、18%で引き直してみましょう。(注:10万円以上100万円未満なので18%となります。)
1年後の残金は342,474円と、この時点で既に6万円の差があります。2年後の残金は171,010円と、差が11万円に広がります。
支払完了までに必要な回数も33回となりました。
この場合、もちろん42 - 33の9回支払った分については業者に請求できますし、それには利息をつけて請求が可能です。
また、業者によってはある時点より前の履歴がないために開示される期間が短かったり、または取引履歴そのものが無いということもあります。
このような場合、当時の契約書や、通帳からの引き落とし履歴を証拠として、推計という形で引き直しを行うパターンもあります。